質権設定ってなに?

f:id:george3cube:20170303174651j:plain

会社が新しく社屋を建設しているんですけど、その中で建物にたいして保険をかけなければなりません。

※しなければならないというのは、保険に入っていなければ銀行などから融資を受けれないという意味です。

 

では、質権設定(しちけん)とは具体的にどういうことなのか。

 

 

質権=担保となる物権(貸したお金を回収する権利)に発生した保険金を優先的に受け取れる権利

 

要するに、銀行(お金を貸す人)からすると、お金を貸した企業が火災などで燃えた場合、その企業が他の銀行などから融資を受けていると、返済の優先順位がつけにくい。もしかしたら回収できないかもしれない。

 

そういった場合に、質権設定の手続きを企業にさせておくと、保険金が発生したら優先的に返済を受けれるという仕組み。

 

質権設定には手続きが必要らしい。

 

保険証券は質権者(銀行など)に発行する。※写しは契約する企業にももらえる。

 

火災などが発生した場合の保険金は、直接質権者に支払われます。

 

質権設定していた場合に、保険の契約内容を変更することはできません。※質権者の同意が必要です。

 

サラリーマンをしていると、普段の生活では直面しないケースも次々と出てきます。今回の質権設定については、時代の流れなのか今はあまり銀行側も強くは求めてこないとか。

 

社会人になって駆け出しの方は、当然マイホームなども持っていないでしょうし、実家が火災保険に入っているのか、地震保険はどうなのか?など、あまり疑問にも思わないと思います。

 

ただ、せっかく企業に勤めているのですから、業務注に「どういう意味だろう?」とギモンに思ったことは積極的に調べて自分の肥やしとしていきましょう。